2019年3月、私たちは川西市黒川字大谷の里山約1.7ヘクタール(公簿)を取得しました。この里山には「台場クヌギ」と呼ばれる大変貴重なクヌギが群生しています。

「台場クヌギ」の独特な形状は、炭焼きの材料とするためにおよそ10年ごとに、地上より1〜2メートルのところで伸びた枝(萌芽枝)を伐採することを繰り返してきた結果、萌芽枝の土台となった主幹がずんぐりと太くなったものです。

つまり「台場クヌギ」はおよそ10年ごとの伐採を続けていないと残らないもので、黒川地区では今でも炭焼きが続けられていることから、台場クヌギが今も群生しているのです。

ちなみに、黒川地区で作られている炭は、切り口が菊の花に似て大変美しいことから「菊炭」と呼ばれ、火持ちがよくいこらないことから、お茶席では最高級の炭として珍重されています。

台場クヌギの伐採は「今年はこの山」「来年はあの山」…とほぼ10年周期でローテーションされるため、伐採直後から伐採直前まで林齢の異なる10林が地区内に点在し、それぞれが異なる色彩を示すパッチワーク状の景観を形成しています。